鬼面村の殺人 (光文社文庫) ![]() 価格: 580円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 折原氏の作風は大きく分けると次の3つになる。 (1) 表芸とも言える叙述トリックもの。 (2) 古典のパロディもの。 (3) 「沈黙の教室」を代表とするサスペンスもの。 勿論、この組み合わせもある。 本作は(2)で、対象はクィーンの「神の灯」。他の古典パロディものは原題を活かしたタイトルを付けているのに、本作はその点では異色。更に元々は「鬼が来たりてホラを吹く」というタイトルだったのだが、関係者から苦情でも来たのか、途中から現在のタイトルに変えている(平凡なものになってしまいましたねぇ)。 初 |
鬼が来たりて 1 (ジャンプコミックス) ![]() 価格: 410円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 「しんがぎん」この夭折した漫画家の名前を聞くと複雑な気分になるファンは多いのではないだろうか。もちろん筆者もその一人である。 『鬼が来たりて』はしんが先生のデビュー作であり初連載とは思えないほどの画力・キャラクター造形力が魅力の作品だった。しかし話の構成が単調でありバトル路線全盛だった当時のジャンプでは長期連載が難しかったのも事実だろう。 ネットの書評などで「優秀な原作者がついていれば大化けしたのではないか」といった意見を眼にするが、筆者も同感である。晩年のしんが先生がどんな心境にあったのか察するしかないが、生きて大成する姿を見たかったと思うファンは多いだろう。 |
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